歯を失うこともある怖い病気~歯周病~

日本人が歯を失う原因の第一位~歯周病~

日本人が歯を失う原因の第一位~歯周病~

日本人の成人が歯を失う原因の第一位は、「歯周病」です。歯周病は歯ぐきに炎症を起こし、歯ぐきや歯を支える顎の骨(歯槽骨)といった歯周組織を溶かしていく怖ろしい病気。しかし、初期段階ではあまり自覚症状がなく、自分ではなかなか発症や進行に気づくことができません。気づいたときには、症状がかなり進行しているケースもあります。

歯周病で歯を失わないために、原因や進行段階についての知識を身につけ、予防に努めましょう。和光市の歯医者「ひかり歯科クリニック」では、歯周病の治療はもちろん、予防処置も行っています。
ひかり歯科クリニックの院長は歯周病学会の会員として、認定医取得のために研鑽を積んでいます。また歯科衛生士は3人体制で対応いたします。

歯周病の原因

歯周病の原因

歯周病は、歯周病菌の出す毒素で歯ぐきが炎症を起こす病気です。プラークに潜む歯周病菌によって引き起こされます。細菌の集合体は「バイオフィルム」という膜で身を守るため、毎日のブラッシングではすべて落とすことはできず、徐々に蓄積していきます。このプラークが唾液に含まれるカルシウムの成分と結合すると、石灰化して「歯石」という状態になり、ブラッシングで取ることができません。

歯石の表面はデコボコなので、プラークが付着しやすくなります。プラークの蓄積で歯周病が進行すると、次第に顎の骨が溶けていき、やがて歯を支えきれなくなってポロリと抜けおちる可能性があります。

歯周病の進行段階

進行段階 歯肉炎 症状 歯肉炎 歯ぐきが炎症を起こした状態で、腫れや出血、口臭が出てきます。まだ歯槽骨には影響がありません。歯と歯ぐきの間の溝(歯肉溝)が深く(3mm程度)なり、歯周ポケットが形成されます。
進行段階 中等度歯周炎 症状 中等度歯周炎 炎症により歯周組織の破壊が進み、歯槽骨に影響が出はじめた状態です。歯ぐきが赤く腫れ、口臭が強くなります。歯が浮くような感じや、強く咬んだときの痛み、歯のグラつきを感じることもあります。
進行段階 重度歯周炎 症状 重度歯周炎 歯ぐきや歯槽骨が大量に溶かされた状態で、歯のグラつきがひどくなります。硬いものが咬めなくなり、歯の根が露出して、最終的に歯が抜け落ちることもあります。

歯周病検査と治療法

歯周病検査
ポケット検査

ポケット検査

歯ぐきが健康な状態だと、歯肉溝の深さは1~2mm程度です。3mm以上になると、「歯周ポケット」と呼ばれます。歯周ポケットの深さは歯周病の進行度合いに比例しているので、専用の器具でこの溝の深さを測り、治療計画の参考にします。

歯の動揺度検査

歯の動揺度検査

健康な状態でも歯を指や舌で押すと、わずかに動きますが、歯周病で歯槽骨が溶かされていると、動揺の程度が大きくなります。歯を前後左右に押してみて、動揺度を調べます。

レントゲン検査

レントゲン検査

歯槽骨の量や骨密度など、骨の状態を調べる検査です。歯周病が進行すると、歯槽骨の量が減っていきます。ひかり歯科クリニックでは撮影時の被ばく線量が少ない(通常のレントゲンの10分の1程度)デジタルレントゲンを採用しているため、各ユニットのモニターで、患者さんにご本人に撮影画像をご確認いただけます。

咬み合わせの検査

咬み合わせの検査

咬み合わせの乱れによって一部の歯に強い力がかかると、歯周病の進行を促してしまうことがあります。それを防ぐため、力のかかり具合をチェックします。

外科的歯周病治療
歯周ポケット掻把(そうは)術

歯周ポケット掻把(そうは)術

局所麻酔をかけ、歯周ポケット内部にこびりついた歯石やプラーク、細菌に冒された歯肉などを取りのぞきます。主に歯周ポケットの深さが3~4mm程度の歯周病に対して行う処置です。

フラップ手術

フラップ手術

局所麻酔をかけて歯肉を切開し、歯の根の表面にこびりついた歯石やプラーク、細菌に冒された組織などを目視しながら取りのぞきます。治療後はもとどおり歯肉でおおい、縫合します。重度の歯周病に対する治療法です。

骨再生療法

歯周病が進行して歯周炎になると、徐々に顎の骨が溶けていきます。治療によって歯周病の進行が止まっても、一度溶けた歯槽骨は自然にもとには戻りません。骨よりも歯肉のほうが早く再生するため、骨のスペースを奪ってしまうのです。その問題を解決し、歯周病で失った骨の再生を促す治療法が「骨再生療法」です。

GTR法

GTR法

歯周ポケット内部をきれいにしたあと、「メンブレン」と呼ばれる膜でスペースを確保し、歯肉が入り込まないようにして骨の再生を待ちます。再生が確認できれば、膜を取りのぞきます。

エムドゲイン法

エムドゲイン法

歯肉が入り込まないよう、「エムドゲイン・ゲル」という薬剤でスペースを確保して、骨の再生を待ちます。このゲルは人体に吸収されるので、取りのぞく必要がありません。

歯周病チェック項目

ブラッシングすると歯ぐきから血が出る Yes
No
硬いものを食べると血が出る Yes
No
硬いものを食べると歯が痛い Yes
No
歯の隙間に食べ物が挟まりやすい Yes
No
起きると口のなかがネバネバする Yes
No
歯ぐきが赤く腫れている Yes
No
歯ぐきが下がって歯が伸びたように感じる Yes
No
歯ぐきから膿が出る Yes
No
口臭がきつい Yes
No
歯が浮いている感じがする Yes
No
歯がグラグラする Yes
No

あなたの診断結果

健康な口腔内環境です

歯周病にかかっている可能性は低いです。歯周病対策は毎日のブラッシングが基本ですから、
健康な状態が保てるよう引き続きしっかりとケアに取り組みましょう。

軽度の歯周病のおそれあり

軽度の歯周病のおそれがあります。歯周病は早期治療が肝心。
早めに検査・治療を受けておくことで治療回数も少なく、軽い負担で済みます。

中度の歯周病のおそれあり

中度の歯周病の症状が見られます。そのまま放っておくと歯周病が進行して、
最悪の場合、歯を失ってしまいます。早く治療して健康なお口を取り戻しましょう。

重度の歯周病のおそれあり

重度の歯周病の症状が確認されます。いつ歯が抜けてもおかしくありません。
取り返しのつかないことになる前に、早急に歯科医院を受診して下さい。

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